軽井沢暮らしに欠かせないのが、薪ストーブ。揺らめく炎は軽井沢で過ごす時間を最高のものにしてくれます。
街中では薪ストーブの設置がためらわれるという方こそ、ぜひ軽井沢の別荘で薪ストーブを楽しんでみてください。寒さが厳しい冬だけでなく、軽井沢では初秋や春、場合によっては梅雨時でも薪ストーブが役立ちます。
ただ薪ストーブは大変そう……と思われる方には、電動式で、木由来の固形燃料を燃やすペレットストーブも、おすすめです。
今回は薪ストーブとペレットストーブの違いを紹介します。
■そもそも薪ストーブとペレットストーブってどんな暖房設備?
薪ストーブは、鋳鉄製などの筐体のなかで薪を燃やす暖房器具のこと。耐熱性のガラスで密閉して薪を燃やすため、薪ストーブそのものが蓄熱し、遠赤外線効果で部屋全体を温めてくれるのが特徴です。
したがってエアコンのように暖風が吹き出してこないので、ホコリが巻き上がることもありません。熱風が肌にあたるのが苦手、という方にはうってつけです。
対してペレットストーブは、「木質ペレット」という伐採作業などの過程で出るおがくずや樹皮を圧縮して固めたものが燃料となります。電気式が主流で、ペレットを投入してスイッチを押せば、タンク内にたまったペレットが自動的に燃焼皿に送られて炎が出る……という仕組みです。
■薪ストーブのメリットは高い暖房能力と火のある豊かな暮らしにあり
薪ストーブのメリットはさまざまですが、何よりもその高い暖房能力にあります。エアコンはすぐに熱が逃げてしまいますが、薪ストーブは輻射熱で建物そのものを温めるので、夜寝る前に炎を消しても、翌朝ほんのり家中が暖かいほど。
デザインも多彩で、薪ストーブと言えば黒い箱の塊を思い浮かべている方がいたら、大間違い。レトロでクラシックなものから、モダンデザインまでさまざまで、インテリアのテイストに合わせて豊富な選択肢があります。
暮らしに役立つのも嬉しいところで、ストーブのトップに鍋を置いておくだけで美味しい煮込み料理の出来上がり。炉内で香ばしいピザも焼くことができますし、コーヒー豆の焙煎もできます。湿気を払ってくれるので、洗濯物がよく乾いてうれしい……という声も。
そして電気を使わないので、災害時にインフラが止まった時にも暖房器具として役立ちます。
実際に東日本大震災では薪ストーブで暖をとり、煮炊きもしたという薪ストーブユーザーも多くいらっしゃいました。
美しい炎の魅力は言うまでもなく、薪の組み方や樹種で炎の表情が異なります。オーロラのように揺らめく炎を見ていると、何もしないでも時間が過ぎてゆくほど。炎を見ながらグラスを傾けるひとときは最高ですよ。
■薪ストーブのデメリットは薪の調達と下準備、ただそれも醍醐味と捉える声も!
デメリットとしては、薪の調達や、保管・乾燥などの下準備が必要なことでしょうか。ラクをするのなら、薪ストーブ用にすでに小割りにされた薪を販売店から購入する手もありますが、薪代がランニングコストとしてかかります。
一方、自分で造園屋さんに伐採した木をわけてもらったり、森林整備のNPOなどに参加して薪を調達、斧をふるって小割りにして乾燥させればランニングコストはほぼゼロに。
こうした手間暇をかけるのも、薪ストーブの醍醐味です。
気になるメンテナンスですが、ふだんのお手入れと言えば、灰受けに落ちた炉内の灰を書き出したり、煤で窓ガラスが汚れたら拭く程度。火事を心配される方もいらっしゃいますが、よく乾燥した薪を用いるなど基本を守った使い方をしていれば、大丈夫。
使用頻度にもよりますが、1年に1回プロに煙突掃除は依頼しましょう。
■ペレットストーブのメリット・デメリットは?
ペレットストーブのメリットは、何と言っても電気で稼動すること。スイッチ1つで炎を見ることができてお手軽です。燃料となるペレットも購入すれば良いだけなので、入手が簡単。保管も湿気に留意する程度で、難しいことはありません。
デメリットとしては、薪ストーブに比べると暖房能力には劣ること。ペレットストーブは基本的にはファンヒーターのように温風で部屋を暖めるものです。また炎の踊り方がやや淡白な印象と受け取る方も。そして基本的に煮込み料理などはできません。
ただし最近はこうしたデメリットを解消した、輻射熱をメインとした機種が登場し、湯沸かしや煮込み料理に対応したタイプもあります。
■薪ストーブとペレットストーブ、導入費用はどれくらい?
薪ストーブの本体価格は幅が広く、お手頃なものだと10万円、機能性やデザインにこだわると100万円とさまざま。加えて煙突の取り付けや炉台を含めた設置工事がかかります。
ペレットストーブも本体価格は20万円〜100万円前後、別途取り付け費用がかかります。ただしペレットストーブは必ずしも煙突を必要としないので、薪ストーブより設置工事費用は安価になります。
■選べばよいのはどちら?誰に依頼すればよい?
薪ストーブもペレットストーブも魅力はそれぞれ。こちらが良い、あちらが悪いではなく、軽井沢でどのように過ごすかを考えて選ぶのが正解です。
ちなみに、軽井沢ではペレットストーブ導入の補助金を、長野県では薪ストーブを含む再生可能エネルギー設備設置を対象とした、信州健康ゼロエネ住宅助成金を設けています。令和5年の情報はまだ出ていないので、導入の際にはプロに尋ねてみましょう。
薪ストーブやペレットストーブは新築だけでなく、リフォームでも設置可能。
どんなタイプを選べばよいか迷っている方は、薪ストーブの施工に長けた建築会社に依頼しましょう。
■薪ストーブやペレットストーブの設置なら、天照にお任せください!
天照は軽井沢での施工実績には定評があり、設計から施工まで一貫対応。とかく高いと言われる地元の業者とは異なり、適正価格でお客さまのご要望にしっかりお応えします。
またエクステリアも専門としているので、薪の知識も豊富です。
一般的に薪ストーブは、油分を含んだ針葉樹は薪に向いていないと言われていますが、最近では針葉樹に強い機種も登場しています。お庭の樹々を剪定した際に出た木っ端を薪ストーブで燃やせるかどうかなど、軽井沢ライフに根ざしたきめ細かやかなアドバイスが可能です。
別荘のリフォームや新築、エクステリア、お庭のメンテナンスなど幅広く対応していますので、どうぞお気軽にご相談くださいね。