東京では土地が狭いために車を手放して、必要な時だけカーシェアリングを利用するというケースもあるようですが、軽井沢では車は1人1台が必須。いわば生活の足のようなものですので、車がないと不便……というより、暮らしが立ち行きません。
その時に悩ましいのが、カーポートの設置。
車は野ざらしにしておけばカーポート代が浮く、と割り切って考えても、やっぱり車が傷むのでは……という不安も拭えません。
ただ一方で、設置をして後悔した、という声も上がっているようです。
そこで今回はあらためてカーポートの機能やメリットを解説。
設置して後悔しないためのポイントも紹介します!
■カーポートを設置する目的とメリットについて
・メリット1 雨の日に濡れない
何と言っても雨から車と人を守ってくれるのが、カーポートのメリット。
雨には汚れが含まれていることもあるので、雨ざらしだと車の美しさを保つことができません。
また玄関とカーポートをスムーズに行き来できるような動線をつくれば、雨の日でも濡れずに乗車・降車ができます。
特に買い物帰りで重い荷物を持っている時や、赤ちゃんや小さなお子さんを抱えている時に、傘を差して車を乗降するのはひと苦労ですよね。
カーポートがあれば、そんな煩わしさから解放されます。
・メリット2:車を汚れや傷みから守る
カーポートには天井があるので、車を紫外線や鳥のフンなどの汚れから守ってくれます。
いざ出勤、あるいは買い物に、と意気込んで玄関を出ても、車に鳥のフンが落ちているとそれだけで気持ちが萎えてしまいますよね。
また女性が紫外線はお肌の大敵と言っているように、車にとっても紫外線はNG 。表面の塗装やタイヤのゴムなどを劣化させてしまうので、愛車の寿命を縮めてしまうことになります。
カーポートには耐紫外線効果のある材料が使われてくれるので、色褪せや劣化から愛車を守ってくれます。
・メリット3:雪や冷気に煩わされない
カーポートがあれば、車の上に雪が積もることがないので、煩わしい雪下ろしも不要になります。軽井沢のように、毎日のように雪が降るエリアではうれしいですね。
軽井沢のような冷え込む土地では、朝なるとにフロントガラスが凍結して前が見えなくなるということも。
エンジンをふかしたりお湯をかけたりするなど、出かける前に時間を取られてしまいますが、カーポートがあれば空気中の水蒸気が窓につきにくくなるので、凍結を防ぎやすくなります。
■カーポートはいらなかった……を防ぐために知っておきたい後悔例と対策
ネットを検索してみると、カーポートを設置して後悔したという声もちらほら。
同じ轍を踏まないように、後悔しがちなケースをチェックして、あらかじめ対策を講じておきましょう。
・後悔ポイント1 日当たりが悪くなって後悔
カーポートを設置する場所によっては、カーポートの影が庭やリビングにかかって、日当たりが悪くなってしまうというケースも。
サイズや方角など、住まいとカーポートの位置関係を考慮したうえで、影になりにくい設置場所を検討しましょう。
ただし影を気にしてカーポートと住まいの位置を離しすぎると、降雨時や降雪時のスムーズな出入りなど、カーポートのメリットを活かせないので要注意です。
カーポートの素材にはさまざまなタイプがありますが、透明のポリカーボネートなら光を通すので、カーポートと家の距離が近くても、影をやわらげることができます。
ただしポリカーボネートは数メートル雪が積もるような地域では積雪の重みに耐えられない可能性もあるので、エクステリアのプロに相談するとよいでしょう。
・後悔ポイント2 台風や積雪時に倒壊・破損して後悔
台風でカーポートの屋根が飛んでしまった、あるいは積雪の重みに耐えきれずにカーポートが倒壊してしまった……というケースもごくまれにあります。
したがって、地元の気候条件にあった性能のカーポートを設置することが大切。
台風が多発する地域では耐風圧性能が高いタイプを、積雪が多い地域では耐積雪荷重性能が高いものを選びましょう。
また柱の本数も、構造的な強度に影響します。
一般的には柱が2本のタイプが多いのですが、たとえば積雪の多い北海道では、耐積雪荷重性能をより高くする目的で4本柱以上がスタンダード。
ですので、積雪の心配があるのなら、4本〜6本がおすすめです。
もちろんひと括りに軽井沢といっても、積雪が多いエリアもあれば少ないエリアもあるので、4本、6本どちらにするかはプロに意見を仰ぎましょう。
ただし最近は自然災害が激甚化しており、信じられないような強風やこれまでにない降雪が起こる可能性を考えると、6本柱で備えておくほうが安心です。
ちなみに雪対策を重視するのなら、家屋の屋根から雪が落ちてくる場所は避けたほうがよいでしょう。
※軽井沢では必須?耐雪カーポートを設置するためのポイントのご紹介
https://www.tensho-co-ltd.com/blog/exterior/151705
・後悔ポイント3 サイズを間違えて施工されて後悔
よく聞くのが、車のサイズ(横幅と全長と高さ)に合わないサイズのカーポートを施工されてしまった、というケース。
屋根のサイズが車の横幅ギリギリだと、ドアを開けた際に濡れてしまいます。ちょっとした風でも吹き込みやすくなり、車内が汚れる原因にも。
また、車種や保有台数により駐車スペースの広さは変わります。お持ちの車の「全長」「全幅」「全高」すべてを確認しておきましょう。
業者の中にはお客さまの事情に耳を傾けることなく、とにかく言われたものを売ればいい、と対応するタイプもいます。
今乗っている車はどのようなサイズか、そして配置や性能など、どのようなポイントを重視したいのかというところまで、親身に相談にのってくれる業者に相談することをおすすめします。
カーポートは一度設置したら10年〜20年は使うもの。サイズはもとより、家との位置関係や玄関との動線などをトータルで考慮することが大切です。
■結局どんな人にカーポートはおすすめ?
カーポートのメリットや失敗例を紹介してきましたが、カーポートの設置がおすすめなのは、お子さんがいるご家庭や車を大切にしている方。
雨の日にチャイルドシートを扱うのは大変ですし、お子さんがいると荷物も多くなりがちです。
そして車を大切にしたい方にとって、修繕費を考えればカーポートは安いもの。設置することで寿命が延びるなら、願ってもないことです。
そして雪や雨が多いエリアに住んでいる方にとっては必須と言っても過言ではありません。
雪下ろしの手間が省けるだけでなく、車や地面の除雪作業がないだけで、ぐっと乗降車がスムーズに。雪に煩わされずに時間を効率的に使うことができます。
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