軽井沢では、生活の足となる車は欠かせません。
ただし暮らしているうちに、1台では足りなくなって駐車場を広くしたい……ということも。
そんなお悩みに応えられるのが、駐車場の拡張リフォームです。
ただし軽井沢では独自の景観条例がかかるため、せっかく駐車場をつくっても失敗してしまうというリスクも。
今回は駐車場のリフォームで知っておきたいポイントを紹介します。
■駐車場の拡張はどんな風にできる?
庭やエクステリアを広く確保したいから駐車場は車1台で十分。
こんな風に当初は考えていたものの、やはり不便さを感じるようになるものです。
夫婦それぞれの車があったほうが便利ですし、成長したお子さんが遊びにくる時のために駐車スペースを拡張したい、とお考えの方もいらっしゃることでしょう。
駐車場を拡張するパターンは、主に以下の3つが挙げられます。
・庭もしくは庭の一部を駐車場にする
もっともつくりやすいのが、庭もしくはその一部を駐車場にするケース。たとえば芝生からコンクリートの駐車場にすると、掃除やメンテナンスをしやすいメリットもあります。
ただし施工費用が高額になる傾向があるので、リフォーム面積が広い場合はエクステリアの専門会社と予算のすり合わせを入念にしましょう。
・門柱を撤去して駐車場の間口を広げる
既存の門柱を撤去して、駐車場の間口を広げるのも一つの手。比較的コストを抑えられる方法ですが、玄関アプローチが圧迫されることがあるので、コンパクトな敷地では動線の確保に注意しましょう。
・玄関アプローチや階段などの配置をつくり変える
思い切って玄関アプローチや階段などの配置を一新して、駐車スペースを拡張する方法もあります。単にスペースを広げるだけでなく、動線計画やデザインも新しくするため、それなりに工期と予算がかかる場合もありますが、使い勝手は格段に良くなります。
■車を1台駐車できる土地のサイズってどれくらい?
では、駐車場を拡張するにあたり、どれくらいのスペースを考えておけばよいのでしょうか?
車種によって必要なスペースは異なりますが、国土交通省の指針によると、普通自動車なら幅2.5m×奥行き6mほどとされています。
ただし車は単に停めるだけでなく、両脇からの乗り降りやトランクの荷物の出し入れも必要ですので、幅3m×奥行き6mあれば安心です。
車椅子を利用していたり、片側が壁面のような場合は、もっと広さが必要になるので、幅は3.5m以上の余裕をみておくとよいでしょう。
大型車の場合でも、車のボディ+前後左右1mのサイズを基本として考えるとよいですよ。
最近の車は衝突時の安全性を高めるために、同じ車種でもボディサイズが大きくなっている傾向があります。いずれ買い替えをすることも想定して、ゆとりあるスペースを確保しておくとよいでしょう。
ちなみにSUV などは重量が増えているので、駐車場のリフォーム時に必ず設計士に車種を伝えること。耐重量の観点から、素材選びや下地づくりが変わってくることもあります。
■複数台停める駐車場の代表的なレイアウトは3つ!
複数台停める場合は、車のレイアウトも重要になります。
代表的な3パターンを見てみましょう。
・横並びの並列型・拡張リフォーム
もっともポピュラーなのが、既存の駐車スペースの真横にもう1台分を拡張する「並列レイアウト」です。
車が出し入れしやすく、2台とも道路に対して垂直に駐車できるので、左右どちらも同時に出発することができます。
帰宅時の車庫入れがスムーズなのもうれしいところ。
縦列駐車スペースの場合は、奥に車を停めるために、前の車を移動しなければならないこともあるからです。
並列レイアウトの駐車スペース拡張工事では、アプローチや前庭などを駐車スペースに転用するパターンが一般的です。ただしアプローチの奥に自転車などを置いている場合、車が邪魔で自転車が出し入れしづらくなってしまうので、注意しましょう。
・縦列型・拡張リフォーム
横に広げる余地がなければ、縦方向、すなわち奥行きを活用するのも一つの手。
建物のファサードデザインにも影響しにくく、デッドスペースになりやすい駐車場の裏側を活用できるメリットもあります。
注意したいのは、後列に停めた車の出し入れのこと。並列レイアウトに比べると自由度が落ちてしまうのは事実です。ただし前面は通勤用で夜間しか停めない車に、後ろ側は昼間も出入りする車を停めるなど、利用頻度や時間帯にあわせて使い分けるような工夫をするとよいでしょう。
・L字型
横にも縦にもスペースがない……という場合に有効なのが、「L字型」です。
奥行きは最小の場合3mほどで足りるので、建物が前面道路側に近い場合でも駐車スペースを確保できます。
いわば建物に横付けするスタイルになりますが、大きめの車でも最近は小回りが利くタイプが多いので、スムーズに停められることでしょう。
この「L字型」は停める車の大小にも影響されるので、設計士に車種や車の使い方も含めて相談するとよいでしょう。
■失敗は避けたい!軽井沢で駐車場リフォームの際に気を付けておくべきことは?
軽井沢の新築やリフォームで注意しなければならないのが、景観条例。
美しい景観を守るため、軽井沢では、デザインや敷地と自然の関係性、家のボリュームなどにガイドラインが設けられています。
駐車場の拡張について注意しておきたいのは、道路後退距離(道路境界線からの後退距離)を侵蝕しない、ということ。
道路後退分に駐車場をつくることはできません。
軽井沢の都市計画地域では、以下のように道路後退距離が定められています。
また、建物について高さ制限が設けられていますが、カーポートやガレージには制限は課せられていません。カーポートやガレージを常識外に高くつくる、ということはまずないかと思いますので、こちらは家全体の斜線制限などにかからなければ大丈夫です。
色や素材にも制限はありませんが、「軽井沢町景観育成基準ガイドライン」では「駐車場、自転車置場等を設ける場合は、道路等から直接見えにくいように」ということは強く求められているので、注意しましょう。
いずれにせよ軽井沢の施工実績が豊富な、エクステリアのプロに依頼することが大切です。
>> 軽井沢の景観条例についてはこちらの記事もご覧ください
軽井沢で念願の別荘を!ただし建築の際には条例に注意が必要?
https://www.tensho-co-ltd.com/blog/reform/149838
■ほかにもこんなことに注意したい、ガレージの拡張リフォーム!軽井沢の外構工事は経験豊富な天照にお任せ下さい!
軽井沢に限った話ではありませんが、駐車場をリフォームする際は、排水不良や、砂利の飛散、フェンス・塀による死角などにも注意したいところです。
ちなみにこれまではカーポートで済ませていたけれども拡張リフォームを機にガレージにする場合は、家全体の容積率をオーバーしないように注意が必要です。
ガレージは「容積率の緩和」が適用され、ガレージ部分が家全体(ガレージ含む)の床面積の5分の1までなら延べ床面積に算入しなくてもよいことになっています。
天照が拠点とするみなかみ町は軽井沢に近く、夏涼しく冬が厳しい気候も同じです。
豊富な実績を活かして、軽井沢の四季に合った美観とメンテナンス性を兼ね備えたエクステリアを得意としており、冬の寒さ対策だけでなく、デザイン・機能性もぴったりのご提案をいたします。
軽井沢での施工実績にも定評があり、設計から施工まで一貫対応。
金額が高いと言われる地元の業者とは異なり、適正価格でお客さまのご要望にしっかりお応えします。
天照では駐車場の拡張リフォーム工事をはじめとするエクステリア全般はもちろんのこと、別荘のリフォームや新築、お庭のメンテナンスなど幅広く対応していますので、どうぞお気軽にご相談くださいね。