皆さん、こんにちは。群馬県利根郡を拠点に外構・エクステリア工事を手がける株式会社 天照です。
門から玄関ドアまでを結ぶ玄関アプローチは、家の外と内をつなぐ大切なスペースです。
見た目の良さや防犯対策が必要なことはもちろん、大切なのは、バリアフリー性。
家に入る前のアプローチで足を滑らせたり転倒してケガをしたりしたら、大ごとですよね。
バリアフリー化を図る時に検討すべきポイントの一つが、スロープの導入です。
今回はスロープの導入をはじめ、玄関アプローチのバリアフリー化で失敗しないためのポイントを紹介します。
■玄関アプローチの役割とは?
玄関アプローチは距離にしてみれば、それほど長くはありませんが、大切な役目があります。代表的な三つを紹介します。
・家の見た目を良くする機能
玄関は住まいの顔と言われるように、アプローチの良し悪しが住宅の見た目の印象を左右します。どれほど住まいが立派でも、アプローチがみすぼらしければ、来客にも残念な印象を与えてしまいます。玄関まわりを整えるだけでも、家全体の印象は大きく変わります。
・プライバシー保護や防犯対策機能
玄関アプローチは、敷地境界と住宅をつなぐ場所なので、プライバシー確保や防犯対策の要とも言えます。
たとえば玄関から道路へ開けっぴろげにアプローチが続いていると、玄関扉を開けたときに家の中が丸見えになってしまいます。
ガードが低くて侵入しやすい家という印象を与えると、侵入者のターゲットになってしまうことも。
したがってアプローチには塀や門壁、樹木などを設置して、プライバシーを確保する必要があります。
・バリアフリー機能
玄関アプローチは家族みんなが毎日出入りする場所。また雨や雪の影響を受けて滑りやすくなるので、ことのほか安全性が問われます。
バリアフリーと聞くと、ご年配のご家族のことを思い浮かべがちですが、今、一緒に暮らしているお年寄りやお子さんの安全を担保するだけではありません。
道路から玄関まで高低差がある土地なら、バリアフリーにして段差を上り下りする苦労なしに出入りできるようにしておくと、日常的にはもちろん、将来的な備えとしても有効です。
■バリアフリー化でどんなことができる?
ではどのような方法でバリアフリーにできるのでしょうか? 具体例を見ていきましょう。
・手すりを設置する
高低差があったり、転倒が懸念される場所に手すりを設置して、つかまったり手を添えられるようにすると、移動が安全になります。
スロープだけではなく、階段の場合でも手すりがあると、ぐっと移動がラクになります。
ご年配の方にとって安全なのはもちろんですが、足腰に問題がなくても、天気が悪い日のスリップ防止に効果的。幅広い世代にとって、メリットがあります。
・スロープの設置は必須?
高齢化社会を迎え、公共施設はもとより住宅設計でもスロープが当たり前のものとなりました。段差があるのを我慢する、という考え方は古く、ちょっとした段差のせいで外出が妨げられるのはナンセンス……というのが、今のスタンダードな考え方です。
スロープ設置には敷地のサイズも影響するので、設置が難しいというケースもあるでしょう。ただし設計の工夫で設置できるということもあるので、優先的に設置を検討することをおすすめします。
・スライドドア(引き戸)への変更で出入りをスムーズに
玄関は一般的に開き戸のイメージがありますが、引き戸にリフォームするという手も。
戸をスライドするだけで出入りすることができるので、ドアに比べると開け閉めの動作がシンプルで済みます。開きとの場合は一歩下がってドアを手前に引っ張らなければなりませんが、たくさんの荷物を抱えている時は面倒ですよね。
また、開き戸の場合に必要な、ドアノブを回して押す・引っ張るという動きに比べて、手掛けに指をかけて横にスライドさせるだけなので、力が弱くても大丈夫。子どもやご年配の方にとっても負担がかかりません。
また開き戸と異なり、ドアを開閉するスペースがいらないので、結果として省スペースとなり、玄関の内側・外側をゆったり使うことができます。
開きっぱなしにしておけるのも、スライドドアのメリットです。ドアを手やストッパーで押さえておかなくてもよいので、ベビーカーや自転車、車椅子でもラクに出入りできます。荷物の出し入れが多いタイプのご家庭にもうってつけです。
開閉による事故のリスクを抑えられるのも、スライドドアのメリットです。ドアの場合、うっかり開けたら反対側に人がいて、ぶつかってしまったということも。スライドドアなら横に動かすだけなので、戸がぶつかることもありません。
またスライドドアには自動的に閉まるクローザーはついておらず、バタンと閉まることがなく、手や指を挟んでケガをするリスクも軽減できます。
■失敗は避けたい!バリアフリー化で注意すべきポイントは?
このようにバリアフリー化は、子どもやご年配の方だけを対象としたものではなく、家族全員の暮らしやすさの上でも心がけたいもの。ただし実際にバリアフリー化をするにあったって、注意しておきたいポイントがいくつかあります。
・手すりは熱くならないように素材を検討する
玄関やスロープの手すりの素材は、ステンレスやアルミニウム、鍛鉄などが人気ですが、夏場に熱くなることには要注意。黒も、スタイリッシュで見た目がよいですが、熱を吸収する性質があります。
多少コストがかかっても樹脂製で、シルバー系など明るめの色にするのがおすすめです。
・スロープの勾配が急すぎないように
スロープの設置の際に注意したいポイントの一つが、「勾配」です。傾斜する角度がきついと、かえって歩きにくく、車椅子やベビーカーの車輪も重くなり、移動が難しくなります。
国土交通省では「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」において、自走式の車椅子で安全に移動することができる勾配は、1/12までとしています。
もし敷地の関係で十分なスペースが確保できないようなら、スロープを折り返して緩やかな勾配になるようにしましょう。
また、スロープには滑りにくい素材を使うことが大前提。車椅子やベビーカーの脱輪を防ぐために、縁石も設けるとよいでしょう。
滑りにくく見た目も良いアプローチの素材に関しては、こちらの記事もご覧ください。
<玄関アプローチは子どもや高齢者目線で設計を>
https://www.tensho-co-ltd.com/blog/exterior/135877
・スライドドアには補助ロックをプラス
スライドドアは力が弱くても開け閉めしやすいのがよいところ。ただし、小さなお子さんがいるご家庭では、ちょっと目を離した隙に自分でスライドドアを開けて、外に飛び出していってしまうのも心配ですよね。
そのような場合は、スライドドアに補助ロックを追加するとよいですよ。
■みんなにやさしく安全なバリアフリーな玄関アプローチは、天照にお任せください!
群馬県利根郡みなかみ町を拠点とする天照は、玄関アプローチやカーポートやテラス、ブロック・フェンスの設置をはじめ、エクステリア工事において幅広い実績を積み上げてまいりました。
地元の気候風土を知り抜いており、お客さまに寄り添うご提案が可能です。
玄関アプローチなどエクステリアで気になることがございましたら、お気軽にご相談くださいね。
また天照の拠点であるみなかみ町は軽井沢に近く、夏涼しく冬が厳しい気候も同じです。豊富な実績を活かして、軽井沢の四季に合った美観とメンテナンス性を兼ね備えたエクステリアの提案もお任せください。
軽井沢での施工実績にも定評があり、設計から施工まで一貫対応。
金額が高いと言われる地元の業者とは異なり、適正価格でお客さまのご要望にしっかりお応えします。
エクステリアはもちろんのこと、別荘のリフォームや新築、お庭のメンテナンスなど幅広く対応していますので、どうぞお気軽にご相談くださいね。
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