軽井沢のエクステリアで絶対に取り入れたい浅間石とは?

あこがれの軽井沢で過ごすのなら、エクステリアも軽井沢らしさを宿す雰囲気にしたいですよね。

おすすめなのが、軽井沢ならではの石材・浅間石を使うこと。

インパクトがあるだけでなく貴重な材なので、ワンランク上のエクステリアを実現できます。

庭木や草花と違って、お手入れがいらないのもうれしいところ。

今回は軽井沢のエクステリアづくりに絶対に取り入れたい、浅間石をご紹介します。




■軽井沢を代表する石材・浅間石とは?



浅間石とは、軽井沢町の北にある浅間山が噴火した際に、溶岩が流れ出て堆積してできた溶岩石のことです。

浅間山は、長野県と群馬県にわたる標高2500m超の山で、今なお活火山として活動しており、その歴史は10万年以上前にも遡ります。


そして浅間石は、浅間山の北の斜面にあたる嬬恋村周辺で多く採掘されていますが、軽井沢でも地中を掘るとゴロゴロ出てくるほど(※採掘は禁じられています!)。


独特の岩肌は自然豊かな軽井沢の風景と相性がよく、別荘地を中心に、古くから庭石などとして使われてきました。

旧ゴルフ通りや万平通りなどでは石塀として浅間石が連なり、自生するコケに彩られ、絵画のような風景を見ることができます。

このように浅間石は、軽井沢の別荘地には欠かせない石なのです。




■浅間石の特徴とは? ふつうの石とどう違う?



浅間石は見た目には、墨のような深さをもつ漆黒と、ゴツゴツとした形状に特徴があります。


そして性質的には軽く、非常に水はけが良いということが挙げられます。

これはマグマが噴出する際に、ガスや水蒸気が抜けて冷え固まったため、たくさんの穴が開いているから。見た目には重厚感がありますが、多孔質なので実は軽いという意外性があるのです。実際に浅間石をもってみたら、見た目と軽さのギャップに驚かれることでしょう。


加えて表面が平滑ではなく凹凸があるため、コケが自生しやすいのも特徴の一つ。

一般的に建物でコケは腐朽につながるので良くないものと認識されていますが、エクステリアに関しては別。

日本は苔庭などコケを尊ぶ伝統文化があり、特に軽井沢では、コケは地元の風土を象徴するものとして愛されています。

旧軽銀座から近い、日本文学を代表する小説家・詩人である室生犀星の別荘(現在は記念館)も、作家自身が慈しんだ美しい苔庭で、今なお多くの人々に愛されています。




■浅間石を使って軽井沢らしいエクステリアに



浅間石の使い方は、大きくわけて2つあります。


まずは、家の外側でのポイント使い。別荘地の道路境界を示す石垣や、門柱などに使う方法です。


門柱として使えば、家の佇まいにワイルドなインパクトをもたらしてくれます。


石垣として使うと、自然な風格が出るだけでなく、時間を経るうちにコケやシダで彩られるので、とてもナチュラルな雰囲気になりますよ。

特に敷地が傾斜地の場合、土留めを兼ねた石塀として使うのもおすすめです。大雨の際、土砂が道路に流れるのをせき止めてくれるメリットも期待できます。


もう一つはお庭に使うスタイル。


最近はゴツゴツした岩石を組み合わせ、その合間に植物を植えることでワイルドな世界観を表現するロックガーデンが人気ですが、浅間石はうってつけ。

溶岩石ならではの水はけの良さから、湿度が高い時には水分を吸収し、乾燥時には放出して周囲の植物のケアをしてくれます。


洋風のお庭はもちろん、和風やスタイリッシュなデザインのお庭にも合わせられるので、どんな家でも相性ばつぐん。

フェンスのような工業製品ではなく、自然石は一つひとつ、造形が異なるので、オンリーワンのエクステリアになります。

浅間石の独特の色合いも、シックな雰囲気で高級感を演出してくれます。




■長野県産の石なら、鉄平石もおすすめです



長野県産ということで言えば、鉄平石(てっぺいせき)も人気の石です。

諏訪地方・佐久地方に広く分布する安山岩で、石の層を一枚一枚剥がしたような独特なテクスチュアをもちます。


微妙な青みを帯びた美しいグレーの石で、その名が示すよう、「鉄のように硬く、平らに割れる」性質があります。したがって、硬くて丈夫でありながら、加工がしやすく、ランダムな形や棒状、正方形などさまざまな形状を選ぶことができるので、デザインの幅が広がります。


そして何と言っても最大の特徴は、インテリア・エクステリア両方に使えること。

したがってリビングとテラスを同じ鉄平石で仕上げれば、内外の一体感をより強調することができ、軽井沢にふさわしい大らかな空間づくりが可能です。


けれども石の床って冬は寒いんじゃない? というご心配も無用。

鉄平石は多層質なので、遠赤外線を出すのにも効果的。床暖房にも対応できるので、冬はあたたかく、夏はひんやりと気持ちよく過ごすことができるのです。


全面的に使わなくても、暖炉や薪ストーブ(https://www.tensho-co-ltd.com/blog/reform/150885)の炉床・炉壁に採用するのもおしゃれですよ。室内にも自然な野趣が欲しい、という場合にはぴったりの素材です。




■浅間石を使ったエクステリアなら、天照にお任せください!



エクステリアは、住まいと外部の自然をつなぐ大切な場所。

かつての家づくりは地産地消で、地元の木や石、土を使うのは当たり前のことでした。

地元特有の素材を使うことで、その地域独自の景観が生まれ、魅力的な風土をかたちづくってきたのです。

全国的に流通している素材を使うメリットもありますが、せっかく軽井沢にご自宅や別荘があるのなら、地元らしさを感じられる材料を使ってみませんか?


天照は軽井沢での施工実績には定評があり、設計から施工まで一貫対応。とかく高いと言われる地元の業者とは異なり、適正価格でお客さまのご要望にしっかりお応えします。


天照の拠点がある群馬県北部は、夏は涼しく、冬は寒さが厳しい気候です。豪雪地帯に指定されているエリアもあり、軽井沢と傾向が似ているので、豊富な経験に基づき、通年のメンテナンス性を考えた堅実で美しいエクステリアをご提案いたします。


エクステリアはもちろんのこと、別荘のリフォームや新築、お庭のメンテナンスなど幅広く対応していますので、どうぞお気軽にご相談くださいね。



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